松浦武四郎は、沢山の資料を残しています
。今回は、あまり注目されていない描画記録について記載させていただきます
。
下の墨絵は、松浦武四郎の『丁巳日誌』に描かれているものです。そこには「リイノタフより眺望」と記載されています。

このことから、松浦武四郎はリイノタフでこの絵を描いたことになります。次に、リイノタフはどこなのかが問題となります。
『丁巳日誌』本文の197ページには、「サツヒナイ、リヒタリ、リーノタフ、トノヨウシ、ヲソキナイ」と地名が記載されています。
サツヒナイは、月形町札比内で、ヲソキナイは晩生内川ですが、他が不明です。
下の図は『蝦夷全図』です。川が大きく曲がったところに、「リービタラ」と記載されています。これが、松浦武四郎が記載した「リヒタリ」と同一な地名なようです。
そこには、ヲシヨキナイ川(晩生内川)が流れています。
現在の地図を見ると、札比内より上流で、川が曲がり、晩生内川が流れ込んでいる場所を探すと、三軒家屋になります
。

リービタラ(リヒタリ)は「三軒屋」となります。
リーノタフは、『丁巳日誌』では「リヒタリ」と「ヲソキナイ」の間に記載されています。
リーノタフについて『丁巳日誌』には、「ノタフは前にも云岬の如く成し処のこと也」とありますから「ノタフ」は凸状の地であることになります。このことから、「リイノタフ(リーノタフ)」が実は三軒屋で、リービタラは三軒屋の一部だったのです。
この絵を持って、浦臼町の三軒屋に行ってみませんか。この絵の通りなのか確認してみませんか
。


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